JR北海道は、北海道発展の歴史とともに歩んできた鉄道会社です。
日々の安全な鉄道運行を続けていくとともに、北海道新幹線札幌開業に向けた輸送サービスの変革、開発事業の拡大などに取り組み、「住んでよし、訪れてよし、北海道」を実現します。

1.北海道と共に生きていく鉄道会社

北海道は日本の約22%を占める面積があり、自然や食、温泉、ウィンタースポーツなど豊富な観光資源に恵まれています。

世界的にも有数な積雪寒冷地で、冬期間は厳しい気象条件の中で、安全・安心な鉄道輸送サービスを提供しています。

北海道

鉄道営業キロ

2,336.6km

※2023(令和5)年4月1日現在

電車

1日あたりの列車本数

1,229本

※2023(令和5)年4月1日現在

電車の写真

2.暮らしと旅を支える在来線

当社は北海道内に12線区の在来線を運営しています。
通勤や通学など毎日の「暮らし」 の移動手段、さらには観光やレジャーなど特別な「旅」の移動手段として、日々多くのお客様にご利用いただいています。

札幌圏輸送

札幌駅を中心に、小樽・岩見沢・北海道医療大学・苫小牧の各方面の近郊都市を結びます。
通勤・通学から観光のお客様まで多くご利用いただいている小樽~新千歳空港間を結ぶ列車は、札幌圏の輸送体系の中核を担う存在です。今後は北海道ボールパークFビレッジへの輸送も担います。

都市間輸送

広大な面積を持つ北海道では、都市間を結ぶ特急列車が暮らしと旅を支える重要な交通手段となります。
例えば、札幌~稚内を結ぶ特急「宗谷」の営業キロは396.2キロで、東海道新幹線の東京~名古屋間(366.0キロ)を上回る距離を運行しています。

観光列車

観光振興や沿線地域の活性化を目的に、様々な観光列車を企画・運行しています。宗谷線を走行する「花たび そうや」や釧網線を走行する「くしろ湿原ノロッコ」「SL冬の湿原号」「流氷物語」など、多彩な観光列車が走行しています。
沿線自治体の皆様からは、お客様のお出迎えや車内での特産品販売、観光PR等にご協力いただいています。

3.日本一の海底トンネルを進む北海道新幹線

2016(平成28)年3月に開業した北海道新幹線は、海底トンネルでは日本一の長さの青函トンネルを通り、本州と北海道を結んでいます。
新青森~新函館北斗間約149kmのうち、約82kmが在来線との共用区間となり、新幹線と貨物列車が同じ線路を走行しています。

時計

新青森~新函館北斗間

最速57

電車

青函トンネルの列車運転本数
(上下線計)

北海道新幹線:26
貨物列車:51

※2023(令和5)年7月現在

電車の写真

青函トンネル

青函トンネルは1988年3月に営業開始し、全長53.85km、最も深い所で海面下240mになります。開業から30年以上が経過し、トンネル本体に加え、レールや電車線、ケーブルなどの劣化が進んでおり、計画的に修繕工事が進められています。

三線軌条

新中小国信号場~木古内間は、新幹線と貨物列車が共用走行する日本で唯一の区間で、新幹線が使用するレールに加え貨物列車のみが使用する在来線専用レールの3本のレールを敷設した「三線軌条」という特別な構造になっています。

利用促進の取り組み

東北新幹線と直通運転を行っているJR東日本と連携したプロモーションや新幹線施設の見学を組み込んだツアーを旅行会社と連携して取り組んでいます。また、関東・東北エリアから北海道新幹線を利用した修学旅行誘致にも取り組んでいます。

4.札幌~東京最速4時間半への挑戦

2030(令和12)年度末に北海道新幹線札幌延伸開業 を予定しています。
札幌~東京間4時間半への挑戦に向けて、関係者と調整しながら「貨物列車との共用走行問題の抜本的解決」および「新函館北斗~札幌間最高時速320kmの高速化」に取り組んでいます。

  • 新幹線札幌開業後の所要時間(イメージ)

  • 北海道の「街」や「暮らし」が変わる

    • ・新幹線開業を見据えた札幌駅周辺再開発
    • ・札幌~函館1時間圏の創出

    新幹線札幌駅イメージ

5.「安全」とは「命を守ること」

私たちJR北海道は、お客様の大切な生命(いのち)と生活(くらし)をお預かりし、列車を安全に運行するという誇り高い使命 を一人ひとりが担っています。

  1. 鉄道は、何十トンもある車両を高速で走らせます。
    時には予期せぬ災害に見舞われることもあります。
    そのため走行している列車には、常に危険が潜んでいます。

  2. 全社員の全ての判断基準・行動基準の中心は
    「命を守るために
    どうするか」

    命を守るためにとるべき行動

    • 安全第一、安定第二
    • 危ないと思ったらすぐに列車を止める
    • 現地の判断が最優先

6.開発事業の拡大

外部環境の変化に強い事業ポートフォリオの変革を目指し、JR北海道グループ18社が一体となりながら、不動産や駅ビル、ホテル、小売等の「開発事業」を拡大しています。

不動産事業

  • 札幌駅周辺再開発事業

  • 賃貸マンション「ジュノール」&商業施設

  • ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー

  • ブランJR(サービス付き高齢者向け住宅)

ホテル事業

  • JRイン

  • JR Mobile Inn

小売業

  • 北海道四季マルシェ

  • ジェイ・アール生鮮市場

戻る