北海道新幹線
北海道新幹線の概要
北海道新幹線とは
主たる区間を時速200km以上で走行できる幹線鉄道を新幹線といい、それ以外の鉄道路線を在来線といいます。新函館北斗~新青森間を北海道新幹線、新青森~東京間を東北新幹線といい、新函館北斗〜新青森間は2016(平成28)年3月26日に開業しました。2030(令和12)年度末には札幌の延伸を予定しています。※1※2
※1 2015年1月14日「政府・与党整備新幹線検討委員会」より
※2 「北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の整備に関する有識者会議」において改めて精査中
北海道新幹線車両H5系
シンボルマークは「シロハヤブサ」
北海道新幹線はJR北海道のH5系とJR東日本のE5系で運転しています。H5系のシンボルマークは、北海道の雄大さと北海道へも飛来する「シロハヤブサ」がモチーフ。これは、北海道まで新幹線でつながったことによる「速さ」や「便利さ」、「地域どうしの交流の拡がり」などを表現しています。
北海道らしさをプラスしたデザイン
車両のデザインは、JR東日本のE5系をベースに、北海道らしさをプラスしました。ボディ上部は、E5系と同じ「常盤グリーン」。中央にはライラック、ルピナス、ラベンダーをイメージした「彩香パープル」のラインを入れ、ボディ下部は、気品ある白色の「飛雲ホワイト」を使っています。
北海道新幹線開業のあゆみ
1970(昭和45)年
1973(昭和48)年
1998(平成10)年
2002(平成14)年
2005(平成17)年
2011(平成23)年
・新青森~新函館(仮称)※1間の開業時期は2015(平成27)年度末予定
・新函館(仮称)※1~札幌間の開業時期は新青森~新函館(仮称)※1間の開業から概ね20年後
・青函共用走行区間の最高速度は当面140km/h
2012(平成24)年
2015(平成27)年
・新函館北斗~札幌間の開業5年前倒しを決定。2030(令和12)年度末の完成・開業を目指す
2016(平成28)年
2019(平成31)年
2020(令和2)年
2021(令和3)年
2024(令和6)年
2030(令和12)年度末※2
※1「工事実施計画」等で使用された名称
※2「北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の整備に関する有識者会議」において改めて精査中
北海道新幹線の冬期対策について
主な冬期対策設備
線路上への降積雪対策設備
北海道新幹線では、高架橋内の線路脇に雪を貯めることができる「貯雪式高架橋」や、雪を下に落とすことができる「開床式高架橋」を採用しています。スプリンクラーで融雪する「散水消雪方式」は、気温が低いと散水した水が凍るおそれがあることから、新青森駅付近の一部のみに採用しています。
分岐器の不転換対策設備
氷塊や雪による分岐器不転換対策として、電気融雪器を設置し、在来線で実績のある分岐器融雪ピットを採用しています。雪は、分岐器の下部にある、深さ30cm程度のピット内の電気融雪器で融かされ、軌道外に排出されます。あわせて、列車からの落下雪などを圧縮空気の噴射により除去する圧縮空気式除雪装置を設置しています。共用走行区間の三線分岐器箇所には、分岐器融雪ピットに代えてスノーシェルターを採用しています。
除雪用機械について
線路上の除雪を行う除雪用機械は12台が新函館北斗、木古内、奥津軽いまべつ、新青森の保守基地に配備されています。また6台配備されている確認車も冬期間は除雪装置をつけて除雪を行います。これにより、18台の機械で除排雪を行う体制になっています。確認車の除雪装置で除雪後、さらに線路内に残る雪を少なくすることを目的に、レール面下100mm(除雪幅2,200mm)まで除雪できるブラシ式除雪装置を導入しています。
お客様の利便性向上の取り組み
北海道新幹線電波遮へい対策(携帯電話)
トンネル内で携帯電話が使えるよう対策工事を行い、2020(令和2)年3月から、北海道新幹線全域で携帯電話が使えるようになりました。
北海道新幹線H5系のWi-Fiサービス
北海道新幹線H5系車両で、無料公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを2018(平成30)年度下期から開始しました。2019(令和元)年度末には、北海道新幹線区間を走行する全ての車両でサービスを開始し、青函トンネルでもご利用いただけます。
Wi-Fiのステッカーが貼られている車両でご利用いただけます。
お客様の利便性向上の取り組み
2021年(令和3)年3月より、佐川急便(株)と共同で、北海道新幹線を使用した宅配便荷物の運送事業を行っています。新函館北斗駅から新青森駅まで客室内に専用ボックスに入れた宅配便荷物を積み、輸送しています。
また、2021(令和3)年4月より、JR東日本や、(株)ジェイアール東日本物流と共同で、北海道・東北新幹線を使用した生鮮品等の輸送事業を行っています。新函館北斗駅から大宮駅や東京駅まで、新幹線の業務用スペースを利用し、北海道の魅力的な商品を輸送しています。大宮駅や東京駅で取り降ろした商品は、駅構内や首都圏の飲食店舗等へ納品しています。
引き続き、北海道新幹線の一層の有効活用と収入確保をめざしていきます。