北海道新幹線
防災対策とともに、お客様の命を守るため、要所に避難設備やルートを確保しています。
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青函トンネルの構造と安全対策について
青函トンネルは長大な海底トンネルであり、最深部に向けて下り勾配が長く続いています。この特徴を踏まえ、お客様の安全を守るために数多くの設備を設置して安全対策を行っています。
避難誘導設備
事故が発生した際は、トンネル内の「定点」を避難誘導に使用します。定点からは「救援列車への乗り換え」「徒歩またはケーブルカー」によりトンネル外へ移動します。
お客様は、定点のホームから通風が確保された避難所へ誘導されます。避難経路には照明、カメラ、スピーカーが設置されており、新幹線の運行を管理する指令所から避難方向などの指示が伝えられます。
防災設備
トンネル内各所にある列車火災検知設備が、列車の異常温度をキャッチした場合、列車は速やかに最寄りの定点に停車します。
定点に停められた列車の火災は、毎分7tの水を40分出し続けられる消火設備で直ちに消火されます。災害時の停電を防ぐために、函館・青森から合計4ルートの体制で電気を確保し、さらに緊急用の自家発電装置を設置しています。また、地震や異常出水の対策も行っています。
列車火災対策の主な設備
列車火災検知設備
赤外線カメラを利用した火災検知器や煙検知器を設置しています。
排煙設備
列車火災が発生し、列車が定点に停止したときに、避難するお客様が煙にまかれることのないような排煙方式にしています。
消火設備
青函トンネル進入前あるいは進入後に火災が発見された場合、列車を停止させ消火活動を行います。竜飛定点と吉岡定点には水噴霧設備(スプリンクラー)を設置しています。
「定点」の設置と設備について
青函トンネル内には、「定点」と呼ばれる、火災等が発生した列車を停止させ、お客様の避難、誘導及び消火活動を行う場所を2カ所(竜飛定点・吉岡定点)設置しています。
「定点」には、消火設備や排煙装置のほか、万が一お客様が避難する状況になった場合、安全にお客様を定点内の避難所に誘導するために、ITVカメラや非常放送などの避難誘導設備を設置しています。
定点内の避難所
竜飛定点(所在地は「青森県外ヶ浜町」です)避難所
吉岡定点(所在地は「北海道福島町」です)避難所
避難所は安全な場所です
- 各定点の避難所には「仮設トイレ」を設置しています。
- 「携帯電話」が使用可能です(充電設備はありません)
【 必読 : 実際に避難した場合の注意事項 】
皆様のご理解とご協力が必要です!
- 係員の指示があるまでは、避難所で待機してください。
- ベンチのビニールを外してお座りください。
-
避難所に掲示している二次元バーコードを読み込むことで、青函トンネルの基本情報を取得できます。
※避難に際し、乗務員はお客様をいち早く地上へ避難するよう関係箇所と打合せをしますので、青函トンネルの基本情報につきましては、お客様ご自身で取得していただきますようご理解とご協力をお願いします。 - いずれの避難方法によっても時間がかかります。お客様対応にあたる係員が少ないため皆様のご協力が必要です。お手伝いをお願いできる方は係員までお声かけください。
避難方法について
※万が一、避難する必要がある場合は必ず係員の指示 に従ってください。
万が一、青函トンネル内で事故が発生した場合は、定点から「救援列車への乗換え」のほか、「徒歩又はケーブルカー(人車)」により、トンネル外へ移動をします。
徒歩又はケーブルカー(人車)による避難
徒歩による避難にご協力ください。
ケーブルカーには定員があり、すべての人にご乗車いただくと避難に時間を要します。そのため、ケーブルカーには、体の不自由な方やけがをされた方、お年寄りやお子様に優先してご乗車いただきます。
徒歩
ケーブルカーが走行する横には階段があり、地上へ移動することが可能です。階段数は、吉岡定点で1,189段、竜飛定点で1,329段 あり、健脚な方で20~25分程度で地上に到着します。
《注意事項》
- 階段昇降途中でのケーブルカーへの乗車はできません。
- 途中、体調を崩された 際は、無理にのぼらず、近くの方に声をかけ、救助・救護要請をしてください。
ケーブルカー
トンネルから地上への一番の近道は、毎分150mで走行できるケーブルカーです。通常15人乗りのケーブルカー(避難時には約40人乗りに増員可能)に乗車すると、5~7分程度で地上に到着します。
《乗車に際しての注意事項》
- 乗車順は乗務員等及び関係機関との打合せにより確定させていただきますので係員の指示に従ってください。
- 移動途中の下車はできません。