安全の取り組み
2. 安全計画2026
命を守るための仕組みの充実と取り組みの徹底
社員一人ひとりが必要な知識や技能が身につけられるよう、技術継承や教育訓練を充実させます。また、地上設備や車両の検査・修繕結果などを確実に管理するための「多重チェック・ダブルチェック」を継続します。
さらに、重大事故、重大労災、死亡労災、危険事象の再発防止・未然防止対策に重点的に取り組み、グループ会社などと一体となって安全性の維持向上を図ります。
主な取り組み
技術継承と教育訓練の充実
指導者層の育成と職種毎の体系的な教育により、社員一人ひとりが必要な知識や技能を身につけられるよう、教育内容を充実します。また踏切事故などの重大事故発生を想定した総合訓練により、様々な系統の連携および異常時対応力の向上を図ります。北海道新幹線については、札幌延伸に向け教育体制を構築していきます。
総合復旧実設訓練
データ管理の適正化及び多重チェックなどの継続
多重チェックやダブルチェックの取り組みなどにより、地上設備や車両の検査・修繕結果の管理を徹底し、事故防止を図ります。
設備管理システムによる検査データの多重チェック体制の一例
重大事故・重大労災・死亡労災・危険事象の再発防止
列車脱線や列車火災といった重大事故を決して発生させることのないよう、これまで発生した重大事故への対策を推進します。
また触車(人が列車と接触すること)、感電、墜落といった重大労災や過去に発生した交通事故といった死亡労災への対策を継続し、社員などが安心して働ける職場を目指します。
さらに一歩間違えれば命に係わる事故などになり得た危険事象について同様の事象が繰り返されることのないよう対策のさらなる定着化に取り組みます。
小さな危険の芽の摘み取り
「しそうになった」ことや、「してしまったが怪我がなかった」ことなどをヒヤリ・ハットとして報告し、大きな事故になる前の「小さな危険の芽」を摘み取ります。
- 当社ではヒヤリ・ハットを「運転関係」「労災関係」「その他」に分類しています。
- 運転関係(事故・事象)では、「~した・~してしまった」を全て事象として報告していますが、ヒヤリ・ハットは「~しそうになった」ことが対象です。
- 労災やその他では、「~しそうになった」ことのほか、「~してしまったが怪我や指定券事象等には至らなかった」こともヒヤリ・ハットの対象です。
ヒヤリ・ハットの報告対象
安全のルールの棚卸し
複雑化し実作業と適合しない安全のルールについて、安全性を担保しつつ継続可能なルールへの見直しを検討します。
また、ルールなどが定められた経緯など、風化防止の取り組みを行います。
安全のルールの棚卸し(イメージ)
グループ会社と一体となった安全の確保
グループ会社・協力会社と安全に係わる情報を共有することなどにより、安全性向上のための協力体制を推進します。
グループ会社との打ち合わせ
現場長による自主監査の継続
現場長が自箇所の業務の実施状態を確認する自主監査を継続します。また各主管部の課長等が現場に赴き、現場長自主監査の実施状況の確認、現場自体のフォローを行います。
安全推進部は、現場長自主監査及び主管部のフォローの実施状況の確認を行い、課題の是正状況等を安全推進委員会へ報告します。
監査部は、安全推進部、各主管部が適切に自主監査に係わる取り組みを行っているかを確認します。
自主監査支援シート