みなみ北海道は、真っ白な冬が終わると次々と花が咲き始めます。花のリレーの先頭はフクジュソウ。「大沼国定公園」では、例年4月上旬に残雪の中から芽を出します。湖畔にはミズバショウの群生も。「匠の森公園」で出会えるのは、カタクリです。春を告げる花の一つで、淡い紫色の可憐な花を咲かせます。ちょっと珍しい風景が見られるのは「北海道立道南四季の杜公園」。なだらかな丘にヒースの大花壇があり、雪解けと同じころにエリカ・カルネアがピンクの花を咲かせます。
函館山の麓にある「函館公園」では、例年4月下旬、ソメイヨシノなど約400本の桜が満開になります。園内のミニ遊園地「函館公園こどもの国」には日本最古の観覧車も。
まちが華やぐ季節には、わくわくするイベントも盛りだくさんです。その一つが、城下町として栄えた松前町の「松前さくらまつり」。1万本の桜が植えられた松前公園が、郷土芸能や屋台でにぎわいます。江戸時代の軍艦「咸臨丸」の終焉の地であるサラキ岬で開催されるのが、「サラキ岬チューリップフェア」。5万球のチューリップが咲き競う光景は見事です。



