WOMEN’S CROSS TALK 2

女性社員による座談会

座談会メンバー集合写真

JR北海道ではさまざまなフィールドで
女性社員が活躍しています。
今回は、駅の"助役”として働くことをテーマに、
女性社員5名が対談。
駅のマネジメントを行う
管理者としての意識や今後の目標、
若い世代に伝えたいことについて、
これまでの経験を交えながら、熱く語り合いました。

トークメンバー

  • A.O

    2009年入社

    東室蘭駅、函館駅を経て、新函館北斗開業準備駅では営業指導係として、新駅の開業準備と後輩指導にあたる。広報部を経て、2024年から助役として、新千歳空港駅で日々、奮闘中。

  • C.F

    2007年入社

    新千歳空港駅、札幌駅を経て、開発事業本部で駅の広告媒体を担当。CS推進部でのお客様対応業務を経て、2019年に女性で初めて函館駅の助役に。2022年から札幌駅のサービス助役としてお客様対応やインバウンドを担当。

  • C.Y

    2012年入社

    札幌駅インフォメーションスタッフとしての経験を活かし、鉄道業務においても札幌駅でキャリアを積む。2018年に、小樽駅で助役に。2023年から新千歳空港駅にて、当社の中でも特に女性社員が多い駅で管理者として活躍中。

  • K.N

    2006年入社

    お客様コールセンター(現在は閉鎖)スタッフ等の経験を活かして鉄道業務においても手稲駅、新札幌駅や桑園駅でキャリアを積む。2019年から助役として新札幌地区駅に赴任。周辺駅の業務支援や駅舎改築工事計画等、これまでの経験を活かしつつ新たな分野の業務に日々、挑戦中。

  • N.K

    2006年入社

    手稲駅を経て、営業部で時刻表編集・ダイヤ改正を担当。その後、広報部で社内広報動画や会社ホームページの制作管理業務を経た後、2021年に新千歳空港駅へ。助役として駅管理業務に邁進し、現在は営業部できっぷのルールに関するJR6社調整業務等を担当。

総務部ダイバーシティ推進担当者

総務部ダイバーシティ推進担当が司会進行しました(2007年入社)

仕事と育児・介護の両立支援や多様な働き方の推進についての詳細はこちら

TALK 1

これまでのキャリアについて

みなさん、お忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします!
これまで様々な経験をされてきたと思いますが、仕事をする中で印象深かった出来事や、ご自身のターニングポイントについてお聞かせください。

最初の赴任地である新千歳空港駅時代に、運転取扱い(信号操作、列車への指示合図等、列車を安全に運転・停止すること)の訓練に参加する機会に恵まれました。その後、お客様がホームで線路上に落下してしまう事象が発生し、訓練で学んだことを活かして列車を停止させる措置を実施しました。当時はまだ列車の運転取扱い業務を行う女性は少なかったですが、きっぷの販売や改札業務などの営業系の業務だけでなく、女性も運転取扱いができる!と自信に繋がったことを覚えています。

座談会の様子

私は現在、複数の周辺駅を統括管理し業務支援を行う仕事をしていますが、特に異常時(様々な理由でダイヤが乱れ、列車が遅延・運休すること)には、営業の知識だけでなく、運転取扱いの知識が必要だと強く感じています。

私は札幌駅時代に、異常時対応を向上させるために、お客様対応を行う「営業チーム」と列車の運転取り扱いを行う「輸送チーム」が連携して活動する取り組みに参加していました。異常時には様々な情報が入り乱れ、全員がそれぞれの持ち場でバタバタと対応にあたります。この先の旅行計画変更の参考にしてもらうために、運転再開時刻の見込をできるだけ早くお客様に伝えたい「営業」と、お客様にお伝えする情報が二転三転しないよう、運転再開時刻の見込に変更がでる可能性が小さくなってから情報を伝えたい「輸送」とで、どうしても意見がぶつかり合うことがあります。お互いの状況を理解・想像することが必要ですが、異常時対応の連携した取り組みを経験したことで、「営業チーム」と「輸送チーム」がお互いに感じていた壁に風穴を開けられたと感じたことが、とても印象に残っています。

毎日、安心・安全に鉄道を運行する苦労や大変さがあることはもちろん、遅延・運休などの異常時にどう対応するか、お客様への影響を少しでも少なくするためにあらゆる知恵を絞るというのも鉄道の仕事で大切なことですよね。みなさんのご経験が今も生かされているのだと思います。

ところで、JR北海道では、2016年に北海道新幹線の新函館北斗駅開業という大きなプロジェクトがありましたが、みなさんはその時どんなお仕事をされていましたか?

私は当時、営業部で時刻表担当をしていました。当時は自分だけでなくあらゆる部署で、前例のない中、開業準備に取り組んでいました。それぞれの役割は違っても目指すところは一緒で、無事に開業を迎えられた日は自分の会社に誇りを感じましたし、これまでにない達成感で涙がでるほどでした。

座談会の様子

私は、新幹線開業を迎えるにあたって「新函館北斗開業準備駅」という駅に配属になり、開業日までの間、新駅をゼロから作り上げるという貴重な経験をしました。駅のレイアウト決めに始まり、意見をぶつけあいながら様々なことを自分たちで考えました。前日まで準備に追われる中で、お客様に満足にご利用いただけるか不安もありましたが、開業当日、一番列車が無事に発車していく姿とたくさんのお客様の笑顔を見て、貴重な経験ができた喜びでいっぱいでした。

TALK 2

管理者として意識していること

みなさんのお話を聞くと、当社でしか味わえない貴重な経験をたくさんされてきたのだなと思います。 そのような経験を経て現在は管理者としてキャリアを構築しているみなさんですが、管理者を目指したきっかけや働くうえで意識していることはありますか。

管理者を目指したきっかけは、最初は単純で・・管理者しか着れない制服と制帽を見て、「かっこいい!私もいつか着たい!」と思ったんです(笑)その後、業務を通じてたくさんの管理者に出会い、自分も管理者になって働きやすい職場を作りたいと思うようになりました。管理者の時は、社員の「やってみたい」という気持ちを尊重して実現できるようにフォローすること、日々の仕事が少しでも楽しく感じられるような雰囲気づくりを大事にしていました。

助役の帽子は憧れますよね(笑)私は、当社では女性の管理者がまだ少ないこともあり、自分が管理者になって一つでもできることを増やせないか?と考えたことがきっかけです。働くうえで、「前例がないからできない」ではなく「まずはやってみる」を大切にし、ロールモデルとして目標にしてもらえるような働き方を心がけています。

座談会の様子

女性特有の健康課題もありますし、女性の管理者が増えることで、女性の体調の変化に気づけることや、相談しやすい環境になるというメリットはあると思います。特に当社は鉄道会社であり、泊り勤務などの不規則な勤務の職場も多いですから。

私も過去に働いていた職場で当時の駅長に救われたことがあって。自分も誰かの助けになりたいと、自然と管理者を目指すようになりましたね。現在は管理者として、人材育成より「人柄育成」に力を注ぐことを大切にしています。

「人柄育成」、素敵な言葉ですね。私も多くの先輩・上司に出会って、一緒に切磋琢磨してきた同期の仲間との繋がりもあり、管理者を目指しました。「部下」というよりも「仲間、チーム」と思って働いています。管理者になったほうができることが増えるし、困っている仲間を助けたいとの思いもあります。今日、司会進行をしている彼女とは赴任同期で、「これから異動しても、それぞれの箇所でいつか力になれるようにお互い頑張ろう」と言っていたので、こうして今日、一緒にお仕事をできて嬉しく思っています。結局のところ、働く原動力は「人」だなと思いますね。

私も今日、このような形で再会できて、感無量です。
北海道の鉄道会社である当社には、北海道の発展に対する思いや、交通インフラとして人々の生活を支える使命感など、熱意あふれる素敵な先輩がたくさんいますよね。

キャリアについて思うのは、目の前の目標をひとつずつ達成してくと、自ずと次のステップについて考えるターニングポイントがあり、気づいたら管理者を目指しているということもあります。みなさんも、働き続けていくと、自然と将来のキャリアについて考える時がくるので、今から「将来管理者を目指さなきゃいけないのかな」とか「自分にできるかな」と不安に思う必要はないです。

座談会の様子

今は多様性の時代ですし、管理者を目指すことだけが正解というわけではなく、いろいろな選択肢があるから自由に選んでいいんだよ、最初からプレッシャーに感じることはないよ、と若い方々には伝えたいです。

また、結婚して子育てしている女性社員も、もちろん管理者を目指していけると思いますし、ぜひ選択肢のひとつにしてチャレンジしてほしいと思っています。

TALK 3

今後の目標について

働き続ける中で自ずと次の働き方やキャリアについて考える時期がくる、そして選択肢があるというお話は、これから当社で働く若い世代や育児中の社員の励みになると思います。ありがとうございます。みなさんご自身の今後の目標、将来的なキャリアビジョン等について、お聞かせください。

先ほど「多様性」という言葉もありましたが、年代や立場を超えた様々な声に耳を傾けて、その受け皿となってチームの行動を支えられるような駅長になることが目標です。

今後も様々な経験を積み、幅広い視点を持った現場長になることを目指しています。私は鉄道フィールド職の女性採用一期生なので、今当社で働いている鉄道フィールド職の女性社員にとって、道標のような存在になれたらと思っています。様々なライフスタイルに合わせて働ける「働きやすい会社」を作っていきたいし、私たちがみなさんの選択肢の一つになれたら、嬉しいです。

私が現在関わっている業務では、営業、設備、財務、管理等本当に幅広い業務知識を身に着けることができているので、これらの知識を活かして頼りになる現場長になりたいと思っています。

座談会の様子

私も駅長を目指しています。一緒に働く人たちに、大変だったけど頑張ったし楽しかったよね!と後々思ってもらえるような職場風土を作りたいと思っています。

私は、これからも経験を積み重ねていき、いつか新幹線駅の駅長になることが目標です。

みなさん、素敵なお言葉ありがとうございます。新函館北斗駅の立ち上げに関わったA.Oさんが、将来、新幹線駅の駅長になったらと想像すると、なんだか特別な思いがこみ上げますね・・。みなさんが現場長としてご活躍される日を私自身も本当に楽しみにしています。

座談会の様子

TALK 4

学生へのメッセージ

今日は大変貴重なお話をありがとうございました。最後に、今就職活動をしている学生へのメッセージをお願いします。

JR北海道には多種多様な仕事があるため、みなさんの中にある「夢」を実現できる会社だと思います。不安なことや悩むことも多くあると思いますが、自分の「夢」を大切に、一緒にたくさんのことに挑戦していけると嬉しいです!

座談会の様子

「鉄道業」と一言で言っても様々な業種があります。当社は努力をすれば様々な可能性がある会社です。お客様の日常生活を支えている当社で、ぜひ一緒に自分の力を目一杯試しましょう!

働き方やライフスタイルが変わり続けているため、選択肢がたくさん増えたものの、最良の道を選ぶことが難しいと感じていると思います。「やめること・選択しないこと」よりも「続けること・選択すること」で得られることを大切にしてもらえたらと思います。就職活動がんばってください!

どうか食わず嫌いをせず、どんどんチャレンジしていってもらいたいと思います。そして当社には幅広いジャンルの業務がありますし、ともに切磋琢磨しあえる「仲間」がたくさんいます。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしていますね!

今回の座談会をきっかけに、私たちの働き方が一つの参考になれば嬉しいなと思います。これから北海道新幹線の札幌延伸に向けて、まさに今しかできない仕事もたくさんあります。一緒に楽しくお仕事ができたら嬉しいです!

みなさん素敵なメッセージをありがとうございました!この座談会を通して、当社で働き続けることに魅力を感じてくれた方がきっとたくさんいると思います。今後も増えていく女性社員の頼れる先輩として、会社の第一線でみなさんがご活躍されることを応援していますし、私もダイバーシティ推進の担当として「働きやすい環境・会社風土」を作っていけるよう頑張ります。今日はお忙しい中、ありがとうございました!

  • 2025年3月、えるぼし認定(2段階目)を取得しました!
  • ▶女性活躍推進法に基づく
    一般事業主行動計画についてはこちら
    (厚生労働省 「女性の活躍推進企業データベース」)
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    (厚生労働省
    「仕事と家庭の両立を支援する総合サイト 
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