WOMEN’S CROSS TALK

女性社員による座談会

座談会メンバー集合写真

JR北海道では様々なフィールドで
女性社員が活躍しています。
鉄道の仕事内容や多様な働き方をテーマに、
女性社員3名が対談。
これまでの経験を交えながら、
JR北海道の働き方、仕事とプライベートの両立、
今後の目標などについて語り合いました。

トークメンバー

  • 坂上 百合子

    1998年入社
    新千歳空港駅 駅長
    北海道札幌市出身

    札幌駅でのお客様案内やきっぷ販売からスタート。営業部やCS推進部を経た後、札幌駅助役として現場管理者を経験。その後、財務部や監査部等を経て、現在は'北海道の空の玄関口'である新千歳空港駅の駅長として活躍中。2児の母。

  • 吉田 麻衣子

    2003年入社
    駅業務部 グループリーダー
    北海道札幌市出身

    旅行センターで旅行商品の販売業務からスタート。その後、営業部や手稲駅助役等を経験し、現在は駅業務部で鉄道による収入額の管理や他社との収入金清算等を行うグループの管理者であるグループリーダーとして活躍中。3児の母。

  • 杉江 真耶

    2018年入社
    開発事業本部
    滋賀県出身

    旭川駅でみどりの窓口でのきっぷ販売や改札業務からスタート。札幌車掌所、本社指令等、鉄道の最前線である職場を経験した後、初めての計画部門勤務となる開発事業本部に配属。鉄道部品や鉄道関連グッズの販売や、新幹線の空きスペースを使った荷物輸送事業の調整業務など鉄道コンテンツのビジネス化等を担当。昨年、結婚。

川畑

総務部でダイバーシティ推進を担当している川畑(2007年入社)が進行しました。

仕事と育児・介護の両立支援や多様な働き方の推進についての詳細はこちら

TALK 1

大好きな北海道に寄り添い、元気にしていける企業で働きたい

JR北海道に入社した決め手
(川畑)

お忙しい中、集まっていただき、ありがとうございます!
一般的に、鉄道会社で女性が活躍している姿はイメージしにくいと感じていて、今日は、JR北海道で、みなさんのように女性がどんな活躍をしているか紹介することで、鉄道会社で働くことを身近に感じてもらいたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

(川畑)

はじめに、みなさんの就職活動について思い出していただきたいと思います。「JR北海道に入社した決め手」を教えてください。

(坂上)

学生時代から国内旅行が好きで、鉄道会社や航空会社などの交通系インフラとして社会を支える会社で仕事がしたいと考えていました。北海道出身ということもあり、大好きな地元に寄り添い、元気にしていける企業で働きたいと思っていて、両方かなえることのできる会社はJR北海道だ!と思い、入社しました。

座談会の様子
(吉田)

私の学生時代は、いわゆる就職氷河期で。就職活動をしていても、男性と女性の差を感じる場面がたくさんありました。男性はどんどん内定をもらっているけれど、女性はそもそも募集がない、みたいな・・時代を感じますね(笑)そんな苦しい就職活動でしたが、最終的にはご縁があって、地元である北海道を盛り上げたいと、当社に決めました。

(杉江)

私は関西出身で大学が北海道なので、地元に戻るか、北海道に残るかずいぶん考えました。まちづくりや観光に興味があり、就職活動を続ける中で、たまたまJR北海道の採用募集を見つけて応募しました。社員の皆さんの雰囲気がよかったことや、規模が大きく安定していること、そして福利厚生が充実していることなどを知り、JR北海道で働いてみよう!と思いました。

(川畑)

みなさん、ありがとうございます。
杉江さんのように道外出身の社員も多く活躍しているのが当社の特徴ですね。中には入社するまで北海道に住んだことがなかった社員もいますが、寮や社宅が道内各地にあり、そのほかにも賃貸住宅の費用の一部を会社が補填する仕組みなど、サポートがあるので大丈夫です。
入社を決めた理由としては、やはり「北海道に貢献したい」「北海道を元気にしていきたい」という気持ちを持って、当社に入社している方が多いですよね。
また、「子どもを育てながら」「親の介護をしながら」など様々な状況の中でも働き続けられるような制度が整っていることも、会社選びの際には大切だと思いますが、当社はそのような制度が充実しているところもポイントです。

TALK 2

たくさんの経験を積みながら、北海道の発展に関わることができる

鉄道の仕事
(川畑)

顔を合わせてしっかり語り合うのは、みなさん今日がはじめてだと聞いています。様々な部署がある当社ならではかもしれませんね。これまでの経歴と、今どんな仕事をしているか、お互いにご紹介いただけますか。

(杉江)

私はこれまで、駅員・車掌・輸送指令と鉄道の現場の仕事を経験してきました。最初の職場である旭川駅では、コロナ前だったこともあり、観光シーズンは多くの外国のお客様で賑わっていましたね。現場の仕事の中では、私は車掌の業務が好きでした。一人の時間が多いので(笑)。現業機関の仕事はシフト制で「泊り勤務」があり、慣れるまでは体力的に大変でしたが、泊り明けの非番は、朝、次の出勤者と交代すれば勤務が終わるので、非番を含め平日休みで自分の時間が取れるのがいいところだと思います。

(川畑)

非番も含めて自分の時間が取れるので、体感で休日が多く感じますよね。買い物は混雑していない時に行けるし、病院にも通いやすし、私も平日休みが好きでした。今はどのような仕事をしていますか?

座談会の様子
(杉江)

入社6年目ではじめての計画部門を経験しています。パソコンスキルや財務会計の知識など覚えることがたくさんです。現在所属している開発事業本部は、鉄道を含めたまちづくりを大きなスケールで実現するべく、また当社の収入の柱という観点からも、不動産やエキナカの開発・新規事業開拓などで収益拡大を目指しています。私は市場開拓・価値創造グループという新しくできた部署で、新規事業にチャレンジするというミッションのもと日々仕事をしています。仕事を進める中で、鉄道の知識が必要な場面も多く、また現業機関と協力しながら進めていく業務もあるので、これまで培ってきた鉄道での経験が大いに役立っています。

(坂上)

私は入社して二十数年経過しているので、様々な部署を経験しています。札幌駅からスタートし、営業部、CS推進部、お客様コールセンター、監査部など多岐にわたるジョブローテーションを通じて様々な知識・スキルを学んできたと感じています。特に10年以上在籍した財務部では、はじめてグループリーダーとして、業務を進めることと部下のマネジメントの両面に気を配って仕事をしていくことになり、自分なりに慣れるまで苦労しました。
現在は、北海道の空の玄関口である新千歳空港の地下にある新千歳空港駅で、駅長として、駅の運営統括、社員管理等を行っています。当駅は女性社員が全体の半数を超えていて、女性の多い職場であることも特色ですね。

(川畑)

当社は、多くの職場が男性のほうが多いので、珍しいですよね。

(坂上)

そうですね。私が入社した頃は、女性の駅員がごく少数限られた駅にいるだけで、女性車掌や女性指令員はまだいませんでした。今は駅員や車掌には多くの女性社員がいるし、鉄道設備の技術職でも女性社員が活躍しています。女性の職域拡大が大きく進んだなと感慨深いものがあります。

座談会の様子
(吉田)

私の最初の職場は駅に併設されていた旅行センター(現在は、閉店)でした。旅行センターのフロントは女性、駅員は男性となんとなく区別されていたんですけれど、不思議だなと思っていました(笑)。今は、時代が進んだのもあり、日々仕事をする中で男女の性別を意識することはまずありません。「男性だから」「女性だから」「若いから」と区別せずに、それぞれが得意を活かして仕事ができることが大切だと思っています。そのためには、業務を効率化して「経験がないとできない」「若いからできない」という業務を減らしていくという視点も大切かもしれませんね。

(川畑)

そうですね。鉄道の仕事は時に力仕事があったり体力が必要だったりしますが、得意を活かし、苦手なところは補い合って仕事をしていけることが理想ですね。吉田さんは旅行センターでの勤務後はどのような職場を経験されたのですか。

(吉田)

主に鉄道の利用促進を推進する営業部や、駅の利便性向上等の管理運営を担当する駅業務部で、仕事をしてきました。今は審査・指導グループで、各種清算業務、各駅への現金取り扱いに関する指導等をはじめとして、インボイス制度対応や業務に関わる設備投資・システム対応等を担当し、グループリーダーとして部下のマネジメントもしています。当グループも女性が過半数を占めていて、私を含め育児をしている社員も多く、子育てと仕事の両立についても日々考えさせられています。

(川畑)

みなさんの経歴を聞いただけでも、当社には様々な職種があって、それぞれが専門的な仕事をしていることがわかりました。
JR北海道は、駅、車掌、指令員、保線・土木、電気や車両検修など、様々な現業機関が日々の鉄道の安全運行を守っています。計画部門では、現業機関のサポートをしながら鉄道をご利用いただくお客様の利便性向上や観光開発をする部門のほか、鉄道会社というメリットを活かした開発事業やまちづくり、また会社の経営課題を解決するため中長期的な経営計画を立案する経営企画や財務、広報などの一般管理部門など、本当に様々な部署がありますし、それぞれの部門で多くの女性社員が活躍しています。たくさんの経験を積みながら、北海道の発展に関わることができるのが、当社の魅力ですね。

TALK 3

個人ではなくチームで仕事することを心がけて

当社の働きやすさ、プライベートと仕事の両立
(川畑)

さきほど吉田さんからのお話しもありましたが、子育てと仕事の両立について、男性も女性も頭を悩ませるところですよね。私自身も育児短時間勤務制度を活用して働いていて、育児しながら仕事をする難しさに直面しています。坂上さん、吉田さんはどんな工夫をしながら育児と仕事を両立していますか。

(坂上)

子供たちが幼少の頃は日々時間と戦っていた記憶がありますが、両親が同じ市内に住んでいてフォローしてくれたことと、夫が料理等を積極的にしてくれたこともあり、何とか両立してここまで来ました。当時の職場の上司や同僚がとても理解のある方々だったことも大きかったと思います。子供たちは今高校生と中学生になりました。だいぶ手がかからなくなり、休日に趣味の茶道を再開するなど、充実した自分の時間も持てています。
ちなみに私は一人目の子どもの時は、まだ育児短時間勤務の制度がなかったんですよ。

座談会の様子
(川畑)

復帰後すぐにフルタイムで仕事、、、今の自分には想像できないくらい大変そうです。働く女性が増えて、道を切り開いてくださって、少しずつ時代が進んでいるんですね。

(坂上)

世の中もそうですし、会社としても少しずつ制度が整ってきました。今では、育児休職・育児短時間勤務・静養(生理)休暇なども制度として存在するだけではなく、多くの社員が取得している実績があります。

座談会の様子
(杉江)

私も現業機関にいた頃に結婚しましたが、結婚休暇という会社の制度を利用しました。6日間有給で取得できる休暇で、毎年付与される年次有給休暇と組み合わせれば長期の新婚旅行に行くことも可能です。

(吉田)

私が最初に出産した11年前から比べても、育児しながら働く女性社員が増え、また共働き家庭の増加で男性の育児参加が当たり前になってきたことからも、労働環境は改善されてきたと思います。当社独自の半休制度(半日の有給休暇)があり、急な子どもの発熱などに使い勝手がよく、取得事由に制限がないので、育児社員だけでなく、社員が柔軟に働ける助けになっていると思いますね。

(川畑)

当社は年次有給休暇の取得率も80%を超えていて、世の中の平均を上回っています。確かに現業機関では泊り勤務や不規則勤務もあるけれど、事前の申し込みで希望した休みを取得しやすいところは、ワークライフバランスの向上に役立っていると思います。また互助会制度も整備されていて、結婚や出産、子どもの入学等、ライフイベントの際お祝い金の給付があるところがうれしいですよね。加入する健保組合から分べん休暇の際に給付される出産手当金でも、法定の額に加えて付加金があるなど、制度も充実しています。

(吉田)

いろいろと制度等が整備されているとはいえ、日々の生活はバタバタです(笑)。勤務時間内で仕事を終わらせるために、やること・やらないことの取捨選択を意識したり、個人ではなくチームで仕事することを心がけています。通勤時間を使って家族のスケジュール確認、子どもの習い事や学童の出欠入力、ネット通販で生活用品を注文したり…

(川畑)

す、すごい。通勤時間をフルに有効活用しているんですね…!

(坂上)

私も、家事はなるべく手を抜けるように、食洗機や洗濯乾燥機など、家電をフル活用して家庭を回しています。ロボット掃除機は大活躍しています。育児の面では家事以外にも「小1の壁」というのもありますが、うちは民間の学童に入って、長期休みも食事つきで毎日いろんな体験をさせてもらっていました。

(杉江)

私はまだ子どもがいませんが、子どもを持つことに悩んだりすることもあります。やっていけるかなって。

(坂上)

子育ては大変なこともあるけれど、楽しいものですよ。親の手伝いを期待できる人、できない人、ご主人の協力が得られる人、ワンオペの人…JR北海道にもいろんな前例があるので、今後、この座談会のような機会が増えて、いろんな情報交換ができるといいなぁ。

(川畑)

そうですね!今後もこのような機会を作って、JR北海道に興味を持ってもらった方だけではなく、これから育児期間を迎える当社社員のみなさんの不安も解消できるよう頑張りたいと思います。

TALK 4

女性社員のロールモデルとなれるような立場を目指して

今後の目標・夢
(川畑)

様々な経験をされてきたみなさんですが、今後の目標はありますか。

(坂上)

新千歳空港駅の駅長としての使命は「足元からしっかり支え続けること」と考えています。これには色々な意味があり、1つ目は、当社が一番大切にしている「安全」を守ること。お客様・社員の命を守るために、「いつもと違うこと=事故を未然に防ぐこと」に気付き動ける社員を育成すること。2つ目は、そんな社員たちが生き生き働ける環境を整備すること。3つ目は、空港にある駅としてお客様や空港関係者様が快適に日本・世界の空に向かえるよう地下・地上から二次交通の役割をしっかり果たすことです。

座談会の様子
(吉田)

先ほども触れましたが、私の所属するグループは5人中4人が女性社員です。このような環境で働いていることにも何か意味があるのだろうと思うので、より、女性が働きやすい職場にしていけたらと。もちろん男性も育児をしている社員がたくさんいます。男女関係なく、育児や介護や様々な事情があっても柔軟に働き続けやすい会社に成長していけるよう、自分にも何かできたらと思っています。

(杉江)

私は、今は開発の仕事をしていますが、現業機関で働いて身につけた鉄道の知識がとても役立っていますし、当社には様々な職種や仕事があって、まるで転職したかのように多様な経験ができるところが魅力だと思っています。まずは現在の新規事業開発の仕事を精一杯頑張って、少しでも早く成果を出したいと思っています。今後も様々な仕事を経験しながら、将来の目標としては、後輩の女性社員のみなさんにとってロールモデルとなれるような立場で仕事ができればと思っています。特に車掌の仕事が好きだったこともあり「女性初」の車掌所の管理者である助役になれたらいいなぁと。車掌助役の帽子には金色の線が入っていて、それがかっこいいんですよね(笑)

(川畑)

みなさんありがとうございます。
坂上さんから、駅長の使命として「安全」のお話しがありました。現場の責任者として「安全第一に」「お客様の命を守る、社員の命を守る」ために日々ご尽力されていることと思います。吉田さんからは、育児と仕事を両立しながら、より働きやすい会社へ何かできることを取り組みたいとのお話を聞き、自分が担当しているダイバーシティ推進の立場で一緒に考えていきたいと思います。
杉江さん、当社はもともと男性が圧倒的に多い会社なので、女性の活躍する場が広がってきているとはいえ、まだまだ「女性初」を目指していけますし、職場にいる若い女性社員にとっても頼れる存在になれますね。応援しています!

TALK 5

仕事の成果はしっかり評価され、自分自身の成長につなげられる会社

就職活動中の皆さんへのメッセージ
(川畑)

あっという間にお時間となってしまいました。
最後に、就職活動中のみなさんにメッセージをお願いします。

(坂上)

今回のテーマは「女性社員の座談会」ですが、女性が働きやすい環境は、男性も働きやすい環境だと思います。子育てとの両立や、女性ならではのエピソードの話が多くなりましたが、男性も当社に興味をもっていただけたら幸いです。
また、当社には鉄道以外の活躍の場もたくさんあります。私もこの4月からは駅勤務ですが、その前の十数年間は財務や監査の仕事をしていました。どの部門も仕事の成果はしっかり評価され、自分自身の成長につなげられる会社です。多くのみなさんのエントリーをお待ちしています。

座談会の様子
(吉田)

当社の行動指針「私たちの誓い」には、「鉄道はチームワーク、お互い声をかけあい進んで協力します」とあります。声をかけ協力してくださる方々に支えられて、私は子育てしながら仕事ができています。本当に恵まれた環境だと思っています。
当社には声をかけ協力してくれる社員がたくさんいます。皆さんも一緒に「チームワーク」で北海道新幹線札幌延伸などの大きな事業に関わりながら、仕事してみませんか。ご応募をお待ちしています。

(杉江)

今回の座談会に参加し、実際に働きながら子育てをしている先輩社員のお話を聞いて、女性だけでなく社員みんなが働きやすくなるよう、当社の制度などが変わってきたということを実感しましたし、今後ももっと良い方向に変わっていくと思います。
私は、入社6年目ですでに4つの職場を経験しました。やっと仕事ができるようになってきたというタイミングで異動になることが多かったですが、どこの職場に行っても、分からないことはいつでも教えてもらえるなど雰囲気の良い職場ばかりでしたし、当社の強みです。みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています。

(川畑)

ダイバーシティ推進の担当としても、より社員のみなさんが働きやすい環境をつくっていけるよう頑張ります。今日はお集まりいただき、ありがとうございました!

  • ▶女性活躍推進法に基づく
    一般事業主行動計画についてはこちら
    (厚生労働省 「女性の活躍推進企業データベース」)
  • ▶次世代育成支援対策推進法に基づく
    一般事業主行動計画についてはこちら
    (厚生労働省
    「仕事と家庭の両立を支援する総合サイト 
    両立支援のひろば」)

JR北海道で活躍している女性社員

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