運輸

列車運行の安全確保を前提に、利便性・快適性を追求した鉄道輸送サービスを提供し、
日々の当たり前の「暮らし」や記憶に残る「旅行」を支えていく。

運輸は、列車運行の安全確保を前提に、利便性・快適性を追求した輸送サービスを提供する仕事です。
お客様のニーズに合わせたダイヤ改正や車両の開発などをはじめ、列車を安全かつ快適にご利用いただけるよう、車両のメンテナンス、運転士や車掌の教育なども行います。また、日々の列車運行に伴い発生する様々な事象に対応し、安全な鉄道輸送を実現しています。災害や事故が発生した時には、一致協力して復旧に取り組みます。

JR北海道の「運輸」の魅力

乗務員は、お客様を安全に、時間通りに目的地へとお届けするため、誰もが当たり前と思っている業務に使命感を持って乗務しています。車両や線路などの知識を習得し、お客様が車内で快適に過ごせるよう乗務することにやりがいを感じています。

当社の車両は、積雪寒冷地という特殊な気象条件の中で走行するため、様々な技術が結集されています。お客様と一番距離が近い鉄道システムである車両を、安全で快適に走行出来るように、車両系統の社員が一丸となって品質管理・向上に努めています。

当社では1日約1,000本以上の列車を運行していますが、1本1本の運転時刻や使用する車両・乗務員は、運輸系統の社員が策定する「ダイヤ」に基づきます。列車の遅れや災害などが発生した際は、指令員がダイヤ回復に向けた迅速かつ的確な判断を行い、日々の安全・正確な運行を支えています。

具体的な業務内容

車両検修(運転所)

鉄道車両を日々安全かつ快適にお客様にご利用いただけるよう、走行期間や走行距離などの一定の条件のもと、車両を分解せずに機器の動作確認や列車走行に伴う消耗品の取替などの検査・修繕を行っています。

車両検修(工場)

車両の主要部分を取り外し、機器類を分解して細かいところまで確認する大掛かりな検査・修繕を行っています。また、車両の改造工事も実施しています。

車両新造・改造の計画

老朽化した車両を更新するための新製車両の設計や、お客様のニーズに合わせた車両改造工事などの計画、これらに関わる車両メーカとの打ち合わせなどを行っています。

検修計画・検修技術の管理

車両の品質を維持するために、車両の状態を把握し、適切な時期に保守を行うための計画業務や故障発生時の原因究明と品質改善を行っています。

車掌

駅到着から出発までのホーム上のお客様の安全確認やドア開閉などの運転業務、また列車内でお客様へのご案内・放送・改札・きっぷの発売などの接客業務を行い、お客様を安全・快適に目的地までご案内しています。

運転士

鉄道の運転ルールや車両のメカニズム、駅・信号設備、曲線や勾配などの線路の条件を熟知したうえで、天候や線路状態、お客様の乗車数など変化する状況にあわせ、列車を安全かつ時間通りに運転しています。

輸送指令・運用指令

列車の進路や運転状況、車両や運転士・車掌の乗務列車を把握し、列車が正常運転しているかを24時間体制で管理しています。列車に遅延が発生した際は、運転順序変更や運休の手配、車両運用の変更などを行い、列車の正常運転に向けた業務を行っています。

旅客指令

列車の運転を支障する事象が発生した際に、事象の発生と運転再開に向けた作業の進捗状況を、駅員や車掌に情報伝達するほか、列車が遅れた時の乗り継ぎや、お忘れ物の捜索などの手配・連絡を担当しています。

輸送計画・運用計画

輸送計画では、お客様ニーズに合わせたダイヤを策定しています。運用計画ではダイヤに合わせた車両の運用や乗務員行路の策定を行っています。

乗務員教育

運転士・車掌に対する訓練研修のほか、運転士を目指す社員に対して、動力車操縦者運転免許(国家資格)を取得するために必要な講習を実施しています。

1週間の勤務体系(一例・車掌の場合)

一週間の勤務体系表
  • ※勤務体系はあくまでも一例です。箇所や職種によって異なります。

勤務地

勤務地エリアマップ
  • ※上記の箇所以外にも、本社や各支社(釧路・旭川・函館)で勤務する事があります。

Topics

タブレット端末の活用

タブレット端末を活用した運転士の事故防止支援システムを導入し、GPSを活用した音声による注意喚起で事故防止を支援する他、列車位置検索や規定・マニュアルの電子化による業務支援を実現します。

新製車両の導入による
環境性能向上

老朽化した車両の置換として、737系通勤形交流電車を導入します。主変換装置にハイブリットSiC(シリコンカーバイド)モジュール、照明にLEDを採用し、従来よりも消費電力を約4割低減するほか、CO₂排出量を約7割削減します。

車両工場のリニューアル検討

苗穂工場の建替えを見据え、業務の効率化・省力化となるよう車両検修業務の作業工程を見直し、機器の新規導入や配置の見直しを検討していきます。

この系統の先輩社員

※入社年次は取材当時の情報です。

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